任天堂 Wii本体 (クロ) (「Wiiリモコンプラス」同梱)

Wii(ウィー)は、任天堂が開発し2006年から世界各国で発売した家庭用ゲーム機。 Wiiは任天堂の第5世代目の家庭用据え置き型ゲーム機であり、無線通信で接続されるコントローラ「Wiiリモコン」による直感的な操作の実現、コンピュータゲーム以外の日常生活に役立つコンテンツの搭載、Wii独自のインターネットを利用したサービス・機能が大きな特徴である。 任天堂はかつて据え置きゲーム機のシェアで優位であったが、その多くをプレイステーションを擁するソニー・コンピュータエンタテインメントに奪われた。日本のゲーム市場自体が1997年をピークに2006年までは漸減していた[2](2007年はソフトの売上は前年比-2%だったが、売上全体では史上最高を記録)。 任天堂はゲーム市場が漸減している理由を、「ゲームの複雑化に伴うゲーム離れ」にあるとし[3]、家庭用ゲームがハードウェア、ソフトウェア共に大きな進化を遂げると同時に、システムや操作の高度化・複雑化が進み、あまりゲームをプレイしない層とゲームをよくプレイする層の間でゲームに対する心理的な距離に格差が生じ、ゲームに対するスタートラインが、人によって全く違う状況になってきているのではないかと考えた[3]。 そこで、同社は ゲーム人口の拡大(ゲームから離れてしまった人を呼び戻す。女性や高齢者といった非ゲーマー層を取り込む) ゲーム定義の拡大(従来は存在しなかった作品を投入する。例:『Wii Sports』、『Wii Fit』) 年齢や技量を問わず、誰もが同じスタートラインに立てること(コアゲーマーとカジュアルゲーマーが共に楽しめる) を提案した。2006年E3前の会見で社長岩田聡は「ゲーム人口の拡大」が社長に就いた時に定めた目標であると語った。この提案を元に、任天堂は「ゲーム操作の高度化」に歯止めをかけるため、ユーザインタフェースの改良によって「このゲームの操作なら、自分でもできそうだ」と普段ゲームをしないユーザーに思わせることを具体的目標とした[4]。 このコンセプトを同じくしてWiiに先駆けて発売された携帯ゲーム機のニンテンドーDSでは、タッチスクリーンを導入し、操作の簡便化と従来とは全く異なる操作感覚を実現した。WiiではニンテンドーDSとは別の技術、別のアプローチで操作の簡便化を図るべく、コントローラの改良が行われた。宮本茂を中心とする3年にも及ぶ研究開発の結果、生まれたのがWiiリモコンである[5]。 Wiiは、世界累計販売台数2000万台を発売から約60週で達成した。日米欧での発売開始時期が機種によりそれぞれ異なるため単純比較は出来ないが、これは歴代の家庭用ゲーム機の販売記録(ゲームボーイアドバンス(75週)、ニンテンドーDS(約80週)、プレイステーション2(約95週))を抜いて最速である[6]。3000万台は発売開始後1年8か月で達成し、これもPS2の2年2か月を抜き最速[7]。後に出荷台数では発売開始後2年5ヶ月で5000万台を達成しており、これもPS2を上回る[注 2][8]。一方、国内累計販売台数1000万台は発売から約3年3ヶ月で達成しており、ニンテンドーDSの約1年8カ月、プレイステーション2の約2年6カ月に次ぐ速さであった。 Wiiの名称について [編集] WiiのロゴマークWiiという名称は、英語のwe(私たち)をイメージして「家族の誰もが楽しめる」というコンセプトを表し、iiは独特の形状のコントローラと、人々が集まるさまをイメージしたものである。他にもフランス語のOui(はい)とも発音が似ており、肯定的な意味が含まれている。 この名称が公開された当初は、前世代機の「ゲームキューブ」からの名前の変わりように賛否両論が起こった。しかし、発売される頃には、その論議も落ち着いた。Nintendo of America社長であるレジナルド・フィサメィは2006年のE3において、この名称について「LEXUSやACURAなどの名称も最初は賛否両論があったが、今は受け入れられている。Wiiも最初はおかしいと思うかもしれないが、人々に浸透するに従って受け入れられるだろう」といった趣旨の発言をしている。 サードパーティーソフトのテレビCMや店頭のポスターなどでは、ニンテンドーWii、任天堂Wiiと表記されていることもあるが、正式名称ではない。 開発コードネームは「レボリューション (Revolution)」であり[注 3]、「ビデオゲームの革命」となるゲーム機を表していた。本体および関連機器の型番には「R」e「v」o「l」utionを略した「RVL」が付いている。この「Revolution」にも専用のロゴが用意されていた。「o」の文字がディスクの形をしており、「v」の後の「o」は大きく、「i」の後の「o」は小さい形をしている[9]。これはそれぞれ、Wii用の12cmディスクと、ゲームキューブ用の8cmディスクを表しており、互換性をアピールしていた。 ハードウェア本体 [編集] 専用縦置き用スタンド利用時のWii本体 ディスクスロットが点灯している状態 外見 [編集]Wiiの筐体は任天堂のこれまでの据え置き型ハードの中では最も小さく、DVDディスクケースを3枚重ねた程度の厚さである。縦置きと横置きの両方に対応しており、専用の縦置き用スタンドが同梱されている。その専用スタンドを用いて縦置きにした際、本体が斜めになるが、これはスタイルを良くするため、子供がディスクを挿入するときに落としにくくするため、放熱の便をよくするためである[10]。 Wiiは2007年度のグッドデザイン大賞候補に選ばれた[11]。しかし決選投票で敗れ、結果は金賞だった。Wiiを差し押さえて大賞に輝いたのは、eneloopが含まれるプロダクト群、『エネループ ユニバーサル プロダクツ』だった[11]。 日本におけるWii本体のカラーバリエーションは次の通り。以下の価格は全てメーカー希望小売価格(税込み表記)である。 シロ(shiro) 2006年12月2日に発売された最初のカラー。発売当初の価格は25,000円、2009年10月1日からは20,000円。2010年11月11日より、WiiリモコンがWiiリモコンプラスに変更されている。 クロ(kuro) 2009年8月1日に発売されたカラー。発売当初の価格は25,000円、2009年10月1日からは20,000円。カラー以外の仕様は全て「シロ」と同じ。埃や指紋などの汚れが付着すると目立つ色であるため、「専用 クリーニングクロス」が付属する。 スーパーマリオ25周年仕様 2010年11月11日発売。「スーパーマリオブラザーズ」発売25周年を記念して販売されたモデルで、同作品の25周年仕様のソフトがインストールされている[12]。価格は20,000円。本体の色は赤。カラー以外の仕様は全て「クロ」と同じ。数量限定販売。 2005年に「レボリューション」の名で初めて発表された時は、基本色が黒で、そのほかにも白・銀色・緑・赤といったカラーバリエーションが公表されていた[9]。 Wii本体同梱版が発売されているソフトは以下の通りである。 モンスターハンター3(トライ)(クロ) 戦国無双3(クロ) テイルズ オブ グレイセス(シロ) ラストストーリー(シロ) いずれも本体と同色のクラシックコントローラPROを同梱している。 CPU・GPU・メインメモリ [編集]CPUはIBM、GPUはATIとの共同開発。メインメモリは1T-SRAMを採用している。岩田社長は「ユーザーにとって、動作周波数の数字には意味がありませんから」と、詳しい性能を公表していないが、処理速度はXbox並といわれており[13]、処理能力はゲームキューブのMPU「Gekko」より2倍近く上げたという[14]。 同世代の競合機種より性能の方向性を変え消費電力を重視したことにより、ゲームプレイ時の平均消費電力が17.8Wと大幅に低く抑えられている(2007年当時)[15]。 映像 [編集]最大出力解像度は、NTSCの映像方式を採用する地域(日本・北米など)では横720×縦480ピクセル、PALやSECAMの映像方式を採用する地域(欧州など)では横720×縦576ピクセルである(SD画質)。これを超える解像度、いわゆるHD画質(ハイビジョン)の出力には対応していない。 Wii本体とテレビを接続するケーブルは「AVケーブル(コンポジットケーブル)」「S端子AVケーブル」「D端子AVケーブル」「コンポーネントAVケーブル」「RGB SCARTケーブル」の5種類がある。ただし「RGB SCARTケーブル」は欧州のみの発売。Wii本体には「AVケーブル(コンポジットケーブル)」が同梱されており、その他は全て別売販売となっている。本体の映像出力端子が独自のものとなっているため、市販されている通常のAVケーブルは使用できない。AV仕様ファミコン・スーパーファミコン・NINTENDO64・ニンテンドーゲームキューブは本体の映像出力端子が全て共通であり、接続ケーブルも全て同じものであったが、この出力端子はコンポジットケーブル・S端子ケーブル・SCARTケーブル用の3種類の映像信号しか出力できないため、Wiiでは5種類全ての接続ケーブル用の映像信号の出力に対応した新しい出力端子が採用されている。そのため、ゲームキューブ以前の接続ケーブルとWii専用の接続ケーブルには互換性が無い。ゲームキューブでもD端子ケーブルとコンポーネントAVケーブルが発売されていたが、前述の通り通常の出力端子では対応していないため、通常の出力端子のすぐ横にD端子ケーブル及びコンポーネントAVケーブル専用出力端子が搭載されていた。Wiiはこの2つの端子を1つにまとめたことで簡素化した。また、ゲームキューブ以前のゲーム機にはAVケーブルはすべて別売販売だったがWiiには標準で付属された。 走査方式はインターレース方式とプログレッシブ方式から選択可能。ただし、プログレッシブ方式で出力するには映像信号の規格上、別売の「D端子AVケーブル」もしくは「コンポーネントAVケーブル」を使用する必要があり、さらに使用するソフト側もプログレッシブ方式での出力に対応している必要がある(対応していない場合はインターレース方式で出力される)。 画面比率(アスペクト比)は「4:3(ノーマル)」と「16:9(ワイド)」から選択可能。16:9映像は、横方向を圧縮して伝送し、テレビ側で元の比率に引き延ばすスクイーズ方式で出力される。一部のソフトでは16:9映像での出力に対応していない場合があり、その場合は本体設定で「16:9」に設定されていても4:3映像で出力される。S端子ケーブルやD端子ケーブルを使用した場合でも、画面比率制御信号は出力されないため、正しい比率で表示するには別途、ワイドテレビ側の画面比率設定を手動で「ノーマル」や「4:3」(メーカーによって呼称は異なる)に変更する必要がある。ただし、4:3映像のみ出力対応のソフトの中には、ワイドテレビ側で画面比率設定をしなくても良いように、4:3映像の左右に黒色の帯やキャラクターが描かれた帯(ピラーボックス)を自動的に付加して16:9映像にし、出力するソフトもある(『マリオパーティ8』や『ワリオランドシェイク』など)。WiiメニューやWiiオプションなどの本体機能、Wiiチャンネル、任天堂製のWiiウェアは全て16:9映像の出力に対応している。 サウンド [編集]Wii本体からの音声出力は、本体とテレビを接続する各種AVケーブルの音声端子(白・赤の2本のRCA端子)によるアナログ音声出力のみであり、光デジタル音声端子などは搭載していないためデジタル音声出力には対応していない。よって、音声の最大出力チャンネル数は2chまでである。 本体の音声設定では「モノラル」「ステレオ」「サラウンド」の3種類から選択可能である。「サラウンド」に設定すると、ゲーム中の効果音などがドルビープロロジックIIのデコードに適した2ch音声にエンコードされて出力される。この音声を、ドルビープロロジックIIデコードに対応したAVアンプに接続し、ドルビープロロジックIIのモードをオンに設定して再生することで、5.1chサラウンド音声に拡張して楽しむことが出来る。ただし、ゲームソフトによってはドルビープロロジックIIエンコードに対応していない場合がある。その場合は、本体の音声設定で「サラウンド」に設定していたとしても、通常のステレオ音声が出力される。なお、ニンテンドーゲームキューブ用ソフトの中にもドルビープロロジックIIエンコードに対応したソフトがあるが、これらのソフトをWiiで遊んだ場合でも、ゲーム内の音声設定で「サラウンド」(一部ソフトでは「ドルビープロロジックII」と表記されている場合もある)に設定することで、ドルビープロロジックIIエンコードされた音声が出力される。 任天堂はドルビーラボラトリーズと契約を結び、Wii用ゲームソフトでドルビープロロジックIIを使用する許諾を受けている。この契約により、ゲーム各社はドルビー社と個別に契約すること無く、ドルビープロロジックIIの技術を利用した音声を出力することが出来る。ただし、ゲームソフトのサウンドがサラウンドで製作されている必要がある。ドルビープロロジックIIエンコードに対応したゲームソフトには、パッケージの裏面・取扱説明書の裏表紙・Wiiメニューの各種ソフトを選択した際に表示される画面(Wii用ソフトのみ)などにドルビープロロジックIIのロゴマークが表記されている。 コントローラ [編集] Wiiリモコン詳細は「Wiiのコントローラ」を参照 Wiiの標準コントローラは、Wiiリモコンと呼ばれるリモコン型のコントローラである。Wiiリモコン以外にも「ヌンチャク」や「クラシックコントローラ」などのWiiリモコンの外部拡張コネクタに有線接続する拡張コントローラや、「バランスWiiボード」のような単体で動作するコントローラもある。 ディスク [編集] GCソフト用ディスク(左)とWiiソフト用ディスク(右)詳細は「Wiiとニンテンドーゲームキューブのゲームディスク」を参照 Wiiの対応メディアは、Wiiソフト用12cm光ディスク(1層/2層)と、ニンテンドーゲームキューブ(以下GC)ソフト用8cm光ディスクである。それ以外のディスク(CDやDVDなど)の読み込みには対応していない[注 4]。 Wiiソフト用光ディスク・GCソフト用光ディスク共にDVDがベースとなっているが、記録方式が任天堂独自規格となっておりDVDとは異なる。Wiiソフト用光ディスクの容量は、1層式が4.7GB、2層式が8.51GB。2層式ディスクは、ディスクを読み取るレンズの汚れの影響を受けやすいため、場合によっては読み込み不良が発生することがある(詳しくは2層式ディスクの読み込み不良についてを参照)。GCソフト用ディスクについての詳細はニンテンドーゲームキューブ#概要を参照。2層式ディスクかどうかはディスク裏面の内周に刻まれた記号から判別出来る。日本版ディスクの場合は「RVL-***J-0B-00」である(1層式は0Bが0A)。 Wii用ソフト・GC用ソフト共にリージョンコード(DVDのものとは地域区分が異なる)が設定されており、ゲームソフトと本体のリージョンコードが一致しないと起動することができない。 ディスクケース [編集] Wiiのディスクケース。上が1枚組用、下が2枚組用。ディスクケースは、GCでは独自のものを使用していたが、Wiiでは多くのDVDソフトやプレイステーション2・Xboxソフトで採用されているアマレー社製のトールケース(W136mm×H190mm)を採用している(ケース内にAMARAYのロゴがある)。いくつかのソフトには、2枚組用のケースが採用されているが、厚さは1枚組用のものと同じである。ケースのカラーリングは以下の3種類が存在する。 白:2009年12月までに発売されたほぼ全てのソフト、および2010年1月以降に発売され、CEROの審査でA(全年齢対象)・B(12才以上対象)・教育・データベースのいずれかに指定されたソフト[16]。 黒:2010年1月以降[注 5]に発売され、CEROの審査でC(15才以上対象)・D(17才以上対象)・Z(18才以上のみ対象)のいずれかに指定されたソフト[16]。 赤:『New スーパーマリオブラザーズ Wii』のみ全世界統一で赤色のケースが採用された。 2層式ディスクの読み込み不良について [編集]一部のWii本体において2層式ディスクが採用されているソフトを使用した際に、 ディスクが読み込めない。 読み込み中にエラーが表示される。 動画がスムーズに再生されない。 などのディスクの読み込み不良が発生する場合がある。 原因はディスクを読み取るレンズにタバコのヤニやホコリなどの汚れが付着しているためで、任天堂は2008年2月1日よりレンズの無償クリーニングの受け付けを開始したが、任天堂純正のクリーナーキットの発売をもって無償での対応は終了した。この読み込み不良が発生するのはレンズの汚れの影響を受けやすい2層式ディスクを利用した場合のみであり、1層式ディスクでは基本的に発生しない。2011年3月現在、2層式ディスクが採用されているソフトは『大乱闘スマッシュブラザーズX』及び『ミブリー&テブリー』、『戦国無双3』、『メトロイド アザーエム』である。 内蔵フラッシュメモリ [編集]従来のゲーム機では、ソフトがROMカセット式のものはそのソフト自体に、ディスクメディア式のものは外部メモリ(メモリーカード等)にセーブデータが保存されるのが通例であったが、Wiiでは本体内蔵の容量が512MBのフラッシュメモリに保存される。そのため、セーブデータの保存にメモリーカード等の外部メモリを必要としない。ゲームのセーブデータだけでなく、ダウンロードした『Wiiチャンネル』や『バーチャルコンソール』および『Wiiウェア』のソフトの保存、『Wii伝言板』に記録されたメッセージの保存、ネットワークサービス『WiiConnect24』で受信したデータの保存などにも利用される。 各データのサイズは「ブロック」という単位で表示される(1ブロックは128KB相当)。512MB(4000ブロック相当)のうち一部は本体設定・購入時から内蔵されている5つのWiiチャンネル・Wii伝言板に記録されたメッセージ・受信した本体アップデートプログラム・基本ソフトなどの保存領域として使用されるため、実際にユーザーが512MB(4000ブロック相当)全てを使用することはできない。容量が足りなくなった場合はSDカードメニューを利用することで、間接的ではあるが容量拡張に近い形をとることができる(この機能実装への経緯は、下記のSDカードメニュー実装への経緯を参照のこと)。 内蔵メモリはAES 128bit CBCモードで暗号化されている。この暗号化方式はWiiディスク、Wiiのアップデートサーバーから提供されるファイルにも使われている[注 6]。セーブデータやチャンネルをSDメモリーカードにコピーすると、データは自動で暗号化される。
販売価格
32,184円(税2,384円)
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